【8月13日 AFP】ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は12日、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領が米国内でのドナルド・トランプ大統領との会談に招待されたことで「個人的な勝利」を収め、会談は対ロシア制裁のさらなる延期につながったとの見解を示した。

米ロ首脳会談は2021年6月以来。アラスカ州で15日に予定されている会談で、トランプ氏は約3年半に及ぶウクライナ紛争の終結を仲介しようとしている。

この会談に参加する予定のないゼレンスキー氏は、ロシアが強硬な態度を取り、トランプ氏がウクライナに広範な領土割譲を求める内容の合意をまとめるのではないかと懸念を表明している。

ゼレンスキー氏は記者団に対し、「われわれはドンバスから撤退しない。今ドンバスから、要塞(ようさい)、地形、われわれが支配する高地から撤退すれば、ロシアが攻撃を準備するための橋頭保(きょうとうほ)を明け渡すことになるのは明らかだ」と語った。

ウクライナ東部のルガンスク州とドネツク州を指すドンバス地方について、ロシアは自国領だと主張し、2022年の全面侵攻開始以来、完全制圧を目指している。

ゼレンスキー氏はまた、米ロ首脳会談は、プーチン氏が停戦を拒否した場合に発動するとトランプ氏が約束していた対ロシア制裁の発動を事実上延期するものだと主張。

「第一に、会談は米領で行われる。これは彼(プーチン氏)の個人的な勝利だと考えている。第二に、米領で会談することで、彼は孤立から抜け出す。第三に、今回の会談によって、彼はともかく制裁を延期させた」と述べた。

首脳会談の準備として、ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相と米国のマルコ・ルビオ外相が電話会談を行った。ルビオ氏はこれに先立ち米ラジオ番組で、トランプ氏は今回の会談をロシアへの「譲歩」とは考えていないと述べた。

一方ホワイトハウスは、今回の会談がプーチン氏の要請を受けて実現したものだと認めた。(c)AFP