【8月11日 AFP】欧州の指導者らは、今週予定されている米ロ首脳会談を前に、ウクライナが両国との交渉に参加するよう圧力を強めている。

ウクライナ侵攻をめぐり、ドナルド・トランプ米大統領とロシアのウラジーミル・プーチン大統領が15日に米アラスカ州で会談する。

「ウクライナにおける和平への道は、ウクライナ抜きでは決定できない」と、フランスのエマニュエル・マクロン大統領、イタリアのジョルジャ・メローニ首相、ドイツのフリードリヒ・メルツ首相、ポーランドのドナルド・トゥスク首相、英国のキア・スターマー首相、フィンランドのアレクサンデル・ストゥブ大統領、欧州連合(EU)のウルズラ・フォンデアライエン欧州委員長が声明で述べた。

北欧3か国およびバルト三国の首脳も共同声明で、ウクライナの関与なしに決定を下すべきではないとした。

「ウクライナの人々は自分たちの未来を決める自由を持たなければならない。ウクライナの声なしに和平への道筋を描くことはできない」と述べ「ウクライナ抜きでウクライナに関する決定を行わず、ヨーロッパ抜きでヨーロッパに関する決定を行わない」とした。

ドイツのメルツ首相は10日、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領が米ロ首脳会談に出席する期待を表明し、「そうなると信じている」と述べた。

米国の北大西洋条約機構(NATO)大使、マシュー・ウィテカー氏は、10日、ゼレンスキー大統領が今週アラスカで開催される米ロ首脳会談に出席する可能性があると述べた。

一方、ウィテカー氏は「もちろん、関係者全員が同意しない取引はあり得ない。そして、明らかに、この戦争を終わらせることが最優先事項だ」とCNNに語った。(c)AFP