【8月10日 AFP】イスラエルのテルアビブで9日、パレスチナ自治区ガザ地区での紛争終結を求めるデモが行われ、推定で数万人が参加した。前日には、イスラエル政府がガザ地区での紛争を拡大し、北部ガザ市制圧を承認していた。

デモの参加者らは、パレスチナ領内で依然拘束されている人質の写真を掲げ、プラカードを振って政府に解放への努力を求めた。

AFP記者によると、集会の参加者数は数万人と推定されたが、人質の家族を代表する団体は最大10万人が参加したと述べた。

当局は規模について公式な推計を示していないが、最近の他の反戦集会を大きく上回る規模だった。

殺害された人質の親族シャハル・モル・ザヒロ氏はAFPに「ベンヤミン・ネタニヤフ首相に直接メッセージを送る。もしガザの一部を侵攻し、人質が殺害されるようなことがあれば、私たちは広場や選挙キャンペーン、あらゆる時と場所であなたを追及する」と語った。

イスラエルの安全保障内閣は8日、ガザ市を奪取するための大規模作戦計画を承認し、国内外で批判が広がった。

一部同盟国を含む外国政府は、人質解放とガザ地区での人道危機の緩和を目的とした停戦交渉を求めているが、こうした批判や、イスラエル軍上層部の反発のうわさがある中でも、ネタニヤフ氏はこの決定への強硬姿勢を崩していない。

8日夜には「われわれはガザを占領するのではない。ハマスからガザを解放するのだ」とSNSに投稿した。(c)AFP