25年上半期の自然災害損失、20兆円 スイス再保険会社
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【8月6日 AFP】2025年上半期に自然災害が世界経済に与えた損失は1350億ドル(約20兆円)に上った。スイス再保険会社が6日、発表した。
同社によると、前年同期の1230億ドル(約18兆円)から増加したという。
今年上半期の損失のうち、推定800億ドル(約11兆8000億円)が保険で補償されていた。
また、1月に米ロサンゼルスで発生した山火事では、これまでで最大規模の保険金支払いとなる推定400億ドル(約6兆円)の損失が発生した。
同社は、ロサンゼルスの山火事による「異例の損失規模」は、強風の持続と降雨の欠如、さらに被災地域の一部に米国有数の高級一戸建て住宅が密集していたことが要因だと指摘した。
また、3月にミャンマーで発生した地震は、今年上半期における主な自然災害の一つとなった。揺れは隣接するタイ、インド、中国でも観測された。
この地震による保険金支払いは、タイだけで15億ドル(約2200億円)に達した。(c)AFP