ミャンマー・中国国境の町で鉄砲水、6人死亡
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【8月6日 AFP】ミャンマー北部の中国国境に近い町ライザで今週、モンスーンの影響による鉄砲水が発生し、6人が死亡した。現地を支配する反政府武装組織の報道官が6日、明らかにした。
中国・雲南省と接するライザでは、4日未明以降、泥水が腰の高さまで街路に流れ込む事態が続き、鉄砲水が報告された。ライザは、カチン独立軍(KIA)の拠点となっている町だ。
KIAの報道官は「山から川に大量の水が流れ込み、水の勢いが強く、川周辺の地域が破壊された」と述べ、「洪水により6人が死亡し、100棟の住宅が破壊された」と語った。
救助活動は6日に始まったが、道路の寸断によって難航しているという。
地元住民の一人は匿名を条件に「すべての道路が損傷し、場所によっては道路が消えてしまった」と証言。「水は突然、急激に上昇した」と当時の状況を振り返った。
また、この住民によれば、避難民キャンプ周辺では「ひどい」洪水が発生し、一部の仮設シェルターが流されたほか、負傷者も出ているという。
2021年のクーデターを発端とする内戦により、ミャンマーでは現在、350万人以上が避難生活を送っている。多くは仮設キャンプに身を寄せており、自然災害にさらされるリスクが大きい。(c)AFP