英仏間の移民送還協定が発効
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【8月5日 AFP】イギリス海峡を渡って英国にわたる移民の一部をフランスに送り返すことを可能にする協定が、5日に発効する。
この協定は先月、フランスのエマニュエル・マクロン大統領が英国を公式訪問した際に、キア・スターマー首相との間で合意された。
両政府は先週、最終文書に署名し、EU欧州委員会が「この革新的なアプローチを了承した」と、英内務省が4日のプレスリリースで発表した。
英国当局は「運用準備が整っている」とし、移民の拘束は「数日以内に」始まる見通しだと付け加えた。
この協定により、小型ボートで英国に到着した移民のうち、亡命資格がないと判断された場合、拘束され、フランスに送還される可能性がある。
一方で英国は、オンラインプラットフォームを通じて亡命申請したフランス国内の移民を同数受け入れる。この方式では、密航業者に最も脆弱とされる国籍の人や、英国に縁のある人々が優先される。
ゴムボートなどで危険な海峡横断を試みた移民の数は、年初から7月末までに2万5,000人を超え、同時期としては過去最多を記録した。(c)AFP