京東、世界500社で44位に躍進 中国民間企業の存在感示す
発信地:東京
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【9月10日 東方新報】米国経済誌フォーチュン(Fortune)が7月29日に発表した2025年版フォーチュン500企業(Fortune 500)ランキングで、中国のEC大手・京東(JD.com)が44位に入った。2015年に初めて366位でランクインして以来、10年連続で500社入りを果たしたことになる。
フォーチュン500は年間売上高を基準にした世界企業ランキングで、京東の順位は10年間で300位以上上昇したことになる。売上規模の拡大は、中国のオンライン消費市場の拡大や物流網強化が背景にあるとみられる。
過去10年間で、京東はユーザー数を約4倍に増やし、取引するブランドや販売事業者も10倍以上に拡大したとされる。従業員数は約90万人規模となり、物流やECプラットフォームの運営を支えている。
中国企業全体では、国有企業に加え、京東のような民間企業の存在感が増している。国内消費市場の規模は年間50兆元(約1036兆9850億円)に迫る水準で、こうした市場の拡大が中国民間企業のグローバル競争力を押し上げている。
フォーチュン500の上位は米国企業が依然として多くを占めるが、中国企業はここ数年で着実に順位を上げており、京東のような民間企業も世界市場での影響力を強めていることがうかがえる。(c)東方新報/AFPBB News