【8月3日 AFP】チリにある世界最大の地下銅鉱山で一部が崩落する事故が発生し、作業員5人が閉じ込められた。国営企業コデルコグループは2日、このうち1人の死亡が確認されたと発表した。

崩落は7月31日、首都サンティアゴの南約100キロに位置するランカグアのエル・テニエンテ鉱山で発生した。現地では同日、「揺れ」が観測されたが、これが地震によるものなのか、掘削作業によるものかは判明していない。

揺れの規模はマグニチュード(M)4.2とされ、当初、1人が死亡、9人が負傷と報告されていた。

事故当時、作業員らは鉱山を深さ1200メートルまで延伸する作業に従事していた。現在は100人以上の体制で救助活動が行われている。

コデルコは声明で「捜索活動の過程で遺体の一部が発見された。身元の特定を進めている」と説明した。

エル・テニエンテ鉱山は1900年代初頭に操業を開始し、全長4500キロ以上の地下トンネル網を有する。現在、すべての作業は中断されている。

チリは世界最大の銅生産国で、2024年には530万トンを生産し、世界供給量のほぼ4分の1を担っている。(c)AFP