【8月3日 AFP】チリ・アタカマ(Atacama)砂漠に位置する銅山付近に先週末、テニスコートよりも大きな陥没穴が出現した。現場では2日、地質鉱山局(Sernageomin)に派遣された専門家が調査を行った。

 穴は直径約32メートル、深さ約65メートル。周囲100メートルの区域は立ち入り禁止とされている。

 近くでアルカパルロサ(Alcaparrosa)銅山を運営するカナダの採鉱企業ルンディン・マイニング(Lundin Mining)は「人員、設備、インフラへの影響はない」とし、穴の状態は発見以来、安定していると説明した。予防措置として地下鉱山一帯での作業を一時中断しているという。

 人口約1万3000人の自治体ティエラアマリージャ(Tierra Amarilla)の長は、こうした陥没穴は前例がないと語り、「崩落が採鉱活動の結果なのか、それ以外なのか、原因を明らかにしてほしい」と報道陣に述べた。

 チリは世界最大の銅生産国で、世界供給の4分の1を占めている。(c)AFP