【8月2日 AFP】米戦争研究所(ISW)のデータに基づくAFPの分析によると、ウクライナに侵攻するロシア軍の月間制圧面積は7月、昨年11月以来最大の634平方キロとなった。

ロシア軍が713平方キロを制圧する一方、ウクライナ軍は79平方キロを奪還した。

ロシア軍の月間制圧面積は、3月が240平方キロ、4月が379平方キロ、5月が507平方キロ、6月が588平方キロと着実に増加している。ロシア軍の進撃は冬の間減速していたが、ここ4か月連続で加速している。

これらの数字には、ロシアが完全または部分的に支配している地域と、ロシアが領有権を主張している地域が含まれている。

2022年2月に始まった侵攻初期の数か月を除けば、7月の制圧面積は昨年11月の725平方キロに次いで2番目に大きい。

7月の制圧面積の4分の3近くは、主戦場となっているウクライナ東部ドネツク州東部で奪取したもの。

ロシアは7月末時点でドネツク州の78%を完全または部分的に制圧しており、1年前の62%から占領地を拡大している。

ドネツク州の約31%は、ロシア軍の全面攻勢開始以前から親ロシア派分離主義勢力の支配下にあった。

ドネツク州には要衝チャシフヤールがある。ロシア軍は7月31日に同地を制圧したと発表したが、ウクライナは直ちに否定した。

ロシア軍の年間制圧面積は、2023年8月~2024年7月が1360平方キロ、2024年8月~2025年7月が5900平方キロで、年間ベースでも進撃が加速している。

7月末時点で、クリミア半島とドンバス地方を含むウクライナの総面積およそ60万3500平方キロのうち、約19%がロシアに完全または部分的に制圧されている。(c)AFP