【8月2日 AFP】米国のドナルド・トランプ大統領は1日、ウクライナや関税をめぐって、ロシア安全保障会議副議長を務めるドミトリー・メドベージェフ前大統領とのオンライン上での言葉の応酬が激しくなる中、原子力潜水艦2隻の配備を命じた。

自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」への投稿でトランプ氏は、メドベージェフ前大統領との口論を、現実的で、めったに公にされない核戦力の領域に突然持ち込み、「これらの愚かで扇動的な発言が単なる言葉にとどまらない場合に備えて、2隻の原子力潜水艦を適切な地域に配置するよう命じた」と述べた。

「言葉は非常に重要であり、しばしば意図しない結果を招くことがある。これがそのような事例の一つにならないことを願っている」

トランプ氏は、動力に原子炉を使用する潜水艦か核兵器を搭載した潜水艦のどちらを投入するのか明かさず、配備場所についても詳細を説明しなかった。

この核による威嚇は、トランプ氏が来週末までにロシアがウクライナとの停戦措置を講じなければ、新たな制裁に直面すると、期限を設定する中で行われた。

米国からの圧力を受けながらも、ロシアはウクライナへの攻撃を全力で展開し続けており、AFPの分析によると、ロシア軍は7月にウクライナに対して最多となる無人機を発射している。(c)AFP