ロシア、北朝鮮への直行便運航を開始
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【7月28日 AFP】ロシアは27日、北朝鮮への直行便の運航を開始し、ウクライナでの攻勢を支援するアジアの同盟国との関係が緊密化していることを示した。
シェレメチェボ国際空港のウェブサイトによると、同国ノードウインド航空が運航するモスクワ発平壌行きの第1便は、グリニッジ標準時(GMT)の27日午後4時25分に離陸した。フライト時間は約8時間の予定となっている。
ロシア運輸省によると、この航路は当初は月1回のみの運航になるという。
欧州連合(EU)がロシア便を禁止するまで、ロシア人を欧州のリゾート地に運んでいたノードウインド航空は、運賃を4万5000ルーブル(約8万4000円)に設定した。
氏名の公表を望まないノードウインド航空社員は、空港でAFPに対し、「これは歴史的な出来事であり、われわれの国々の絆を強固にするものだ」と語った。この職員は、搭乗者数については明かさなかった。
ロシアの運輸副大臣は、「70年以上の外交関係の中で初めて、われわれの国々の首都間で直行便を開始する」と、同省のテレグラムのアカウントで述べたと報じられている。
また、国営タス通信は、平壌からモスクワへの最初の復路便が29日に運行されると伝えている。
ロシアと北朝鮮は今年6月、2020年の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)によるパンデミック(世界的な大流行)中に中断していた鉄道連絡を再開していた。
両国は近年、軍事的な結びつきを強めており、北朝鮮政府はウクライナでのロシアの軍事作戦に兵士や武器を供給している。昨年には、ウラジーミル・プーチン大統領が訪朝し、両国は包括的戦略条約に署名した。
今年4月には、北朝鮮が初めてウクライナの前線に兵士を派遣したことを認めている。(c)AFP