【7月27日 AFP】フランス当局によると、26日に同国中部ピュイドドーム県で行われた自動車ラリー中に、女性レーサー(22)が運転する車がコースを外れ、観客3人が死亡した。

観客にぶつかったプジョー208のドライバーと女性コ・ドライバー(51)は病院に搬送されたものの、命に別条はないという。

事故は午前11時ごろに同県アンベール近郊で発生。現場で2人の男性が死亡し、仏検察によると病院に空輸搬送された3人目の男性も負傷により亡くなった。検察は、亡くなったのが70歳と60歳の兄弟と44歳の男性と発表しており、過失致死容疑での捜査を開始している。

事故を目撃した人々がショック状態に陥っており、9人が近隣の村に設置された心理支援ユニットに送られた。

事故現場の道路はトウモロコシ畑に囲まれており、AFPの記者によると、事故から数時間経過する中でも現場近くにはプラスチック片やガラスの破片が見られた。

地元の検察官は、被害者が立ち入り禁止エリアにいた可能性について問われると、「慎重でありたい」「まだ正確に言うには少し早い」と述べ、「レースは非常によく組織されていた」と付け加えた。

当初、ピュイドドーム県の知事は、被害に遭った観客が赤いテープで区切られた制限区域にいたと述べていた。一般公開されているエリアは、緑のテープで区切られている。

1965年から開催されているこの自動車ラリーは、32回目を迎えて167チームが出場していた。事故後、大会主催者は短い声明でレースの中止を発表している。

このラリーでは昨年もレースマーシャルが亡くなっている。(c)AFP