アマゾン、上海のAI研究所を閉鎖 情報筋
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【7月25日 AFP】米アマゾンが、中国・上海にある人工知能(AI)の研究所を閉鎖した。情報筋がAFPに確認した。
中国と米国の間でAIの技術競争が激化する中、同社のクラウド部門アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)の一部である研究所を閉鎖するというニュースが伝えられた。
今週、同国内のソーシャルメディアで広く拡散された中国版SNS「微信(WeChat)」への投稿のスクリーンショットの中で、同研究所の研究員は、解散が「中国と米国の戦略的調整によるもの」と述べた。
AWSは先週、業務全体での人員削減を発表しており、一部では数百人が解雇されると報じられている。
アマゾンはAFPの取材に対し、上海研究所の閉鎖を直接認めることを拒否。広報は「AWSの特定のチームでいくつかの役割を削減するという困難なビジネス決定を下しました」と、人員削減に関する声明と同じ内容を述べた。
AFPが23日に確認していたAWS中国研究所のウェブページは、25日にはアクセスできなくなっていた。
マイクロソフトやIBMなど他の米IT企業も、ここ最近は中国での研究部門を縮小しており、米中間の技術競争は収まる気配がない。(c)AFP