【7月23日 AFP】米下院の共和党議員は22日、首都ワシントンの文化施設ジョン・F・ケネディ・センター内のオペラハウスを、ファーストレディのメラニア・トランプ氏にちなんで改名するよう提案した。

共和党主導の下院歳出委員会は2026年の予算を議論する中で、首都の主要な文化施設への資金提供を名称変更を条件とする形で行う条項を盛り込むことを決めた。この改名案は、内務省と環境保護庁(EPA)への2026年度予算を主に扱う法案に追加された。

マイク・シンプソン下院議員(アイダホ州選出)は、施設を「ファーストレディ・メラニア・トランプ・オペラハウス」とする修正案を提出し、これは「彼女の芸術振興への支援と献身をたたえる素晴らしい方法だ」と述べた。

この動きは、ドナルド・トランプ米大統領が2月に理事を解任して自ら理事長に就任し、センターの会長に盟友のリチャード・グレネル氏を据えた一連の措置に続くものである。

トランプ氏は、同センターが「ウォーク(woke=社会正義に目覚めすぎている)」と批判し、理事として側近のホワイトハウス首席補佐官スージー・ワイルズ氏、副首席補佐官ダン・スカビーノ氏、セカンドレディのウシャ・バンス氏らを任命した。

共和党はまた、首都圏にあるダレス国際空港の名称をトランプ氏の名前に変える法案を提出しているほか、議会では100ドル札のベンジャミン・フランクリンの肖像をトランプ氏のものに置き換える、トランプ氏の顔をマウント・ラシュモアに刻む、トランプ氏の名を冠した国民の祝日を制定する、首都の公共交通サービスを「トランプ・トレイン」と改名するといった案も取り沙汰されている。

名称変更は、上下両院での承認が得られた場合にのみ可能となる。共和党は上院で53議席を有するが、歳出法案の可決には60票が必要なため、民主党が最終的な採決前にこの名称変更条項を削除する可能性がある。(c)AFP