【7月21日 AFP】英国、フランス、ドイツの欧州3か国が、イランの核開発計画ついて今後数日中に新たな協議を計画していると、独外交筋がAFPに明かした。先月、米国がイランの核施設を攻撃してからは初の会談となる。

英仏独のE3が「来週のさらなる協議を調整するため、イランと連絡を取っている」と情報筋は述べた。

3か国は最近、イラン政権が交渉のテーブルに戻らなければ、対イランの国際制裁が再発動される可能性があると警告していた。

イランのタスニム通信も匿名筋の話として、同国政権が欧州諸国と会談を行うことで同意したと報じている。協議の日程や場所については話し合いが進んでいるという。

イスラエルや西側諸国は、イランが核兵器を開発しようとしていると長らく非難をしているが、イラン側は一貫してこれを否定している。

イスラエルは6月13日、イランの核関連施設や軍事拠点を標的に空爆を実施。米国も同22日にフォルドゥ、ナタンズ、イスファハンにあるイランの核施設3か所を攻撃した。

一方でこの日、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は、イランの最高指導者アリ・ハメネイ師の顧問を務めるアリ・ラリジャニ氏と、ロシア大統領府(クレムリン)で突如会談を行った。

大統領府のドミトリー・ペスコフ報道官は予告なしで行われた会談ついて、ラリジャニ氏が「中東とイランの核開発計画を取り巻く状況の深刻化に関する評価を伝えた」と述べた。プーチン大統領は、ロシアの「この地域における状況を安定化させる方法と、イランの核開発計画の政治的解決に関する周知の立場」を表明したと、ペスコフ報道官は付け加えた。(c)AFP