ウクライナ、ロシアに新たな和平協議提案
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【7月20日 AFP】ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は19日、ウクライナ政府がロシア側に対し、来週の和平交渉の開催を提案したと明らかにした。
ウクライナとロシアの直接協議は、これまでにトルコ・イスタンブールで2回行われたが、停戦に向けた進展は見られず、大規模な捕虜交換や戦死者の遺体返還の合意にとどまっている。
ゼレンスキー氏は夜の演説で「(ウクライナ側代表の)ウメロフ国家安全保障会議書記が、ロシア側に来週の協議を提案したと報告した」と述べ、「交渉の勢いを加速させる必要がある」と訴えた。
またゼレンスキー氏は、プーチン大統領との直接会談に応じる用意があることを改めて表明し、「真の平和、持続的な平和を実現するには、指導者レベルでの会合が必要だ」と強調した。
先月の協議では、ロシアがウクライナに対し、さらなる領土の割譲と、すべての西側軍事支援の拒否を求める強硬な要求リストを提示。ウクライナ側はこれを受け入れがたいとして退け、ロシアに譲歩の意思がないのであれば、交渉継続の意味がないと疑問を呈していた。
ロシアは今月、ドナルド・トランプ米大統領が「50日以内に和平合意に至らなければ制裁を科す」と警告したことを受け、ウクライナとの協議継続に応じる構えを示していた。
一方、ロシアはここ数か月、トランプ氏の警告を無視する形で、ウクライナ各都市への長距離空爆や前線での攻撃、砲撃をエスカレートさせている。
19日には、ロシア軍がミサイルとドローンによる攻撃を加え、ウクライナで3人が死亡した。(c)AFP
