トランプ氏「モスクワを攻撃目標にすべきではない」
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【7月16日 AFP】ドナルド・トランプ米大統領は15日、ウクライナはロシアの首都モスクワを攻撃目標にするべきではないと述べた。
トランプ氏は14日、ロシアに対しウクライナとの50日以内の停戦を迫り、ロシアへの憤りを表明するとともに、北大西洋条約機構(NATO)経由でウクライナに新たな軍事支援を提供すると発表した。
さらに異例の展開として、英紙フィナンシャル・タイムズは、トランプ氏がウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領と、モスクワを攻撃するための米国製ミサイルの供与について協議したと報じた。
だが、ホワイトハウスで記者団からゼレンスキー氏はモスクワ攻撃を検討すべきかと問われると、トランプ氏は「いや、モスクワを攻撃目標にするべきではない」と答えた。
ロシア側はトランプ氏による14日の発表について、全面的に対応するには少し時間がかかるとする一方で、外交面では不利に働くと示唆した。
クレムリンのドミトリー・ペスコフ報道官は記者団に対し、「ワシントン、NATO諸国、そしてブリュッセルで直接行われたこのような決定は、ウクライナには平和のシグナルではなく、戦争継続のシグナルと受け止められるだろう」「トランプ大統領の発言は非常に重大だ。ワシントンでの発言を分析するには、確かに時間が必要だ」と述べた。(c)AFP
