【7月13日 AFP】国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産委員会は12日、フランス西部にあるカルナックの巨石群とモルビアンの岸辺を世界遺産リストに加えた。

これらの巨石群は新石器時代に、2000年以上にわたって築かれた。モルビアン県の1000平方キロメートルにわたり、550を超える記念碑が点在している。

この中には、異なる大きさのメンヒル(ブルトン語で「長い石」)が一直線に並ぶ「カルナックの列石」も含まれている。列石については、その起源や目的はいまだ謎に包まれている。毎年およそ30万人がこの地を訪れている。

ユネスコは「これらの巨石は、新石器時代の共同体が持っていた高度な技術と卓越した技能の証拠であり、巨大な石や土を採取・運搬・操作して、環境との特別な関係を示す複雑な象徴的空間を創り出したことを示している」と指摘した。

これでフランスの世界遺産登録数は54件となった。(c)AFP