トランプ氏 テキサス州洪水の被災地を視察
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【7月12日 AFP】米国のドナルド・トランプ大統領は11日、子ども数十人を含む少なくとも120人が死亡した洪水に見舞われたテキサス州を視察し、これまでに経験したことのないような壊滅的な被害を目の当たりにしたと語った。
増水した川が家屋やキャンプ小屋、車、人々を押し流した洪水発生から1週間を経て、トランプ氏はメラニア夫人とともに同州中部のヒルカントリーを訪れ、救助隊員や被害者家族、地元自治体関係者らと面会した。
最も被害を受けたカー郡カービルでの集会で、トランプ氏は「厳しい状況だ。こんなことは見たことがない」とし、「多くのハリケーンや竜巻を経験してきたが、これはひどい災害だ」と述べた。
当局の対応を疑問視する記者を非難し、緊急作業員やボランティアとの連帯に焦点を当てたいと述べ、「全国で米国人の心が打ち砕かれている」と語った。テーブルには「テキサス・ストロング」と書かれた黒い垂れ幕がかけられていた。
これに先立ち、大統領夫妻はカービルのグアダルペ川沿いでグレッグ・アボット州知事に迎えられ、倒木や横転したトレーラーが点在する地域を視察。テキサス緊急管理局やカービル消防署の担当者から説明を受け、約30人の救助隊員や沿岸警備隊員とあいさつを交わした。
サマーキャンプに参加していた5人の少女を含む、170人以上の行方不明者の捜索は8日目に入っており、救助隊はがれきや泥の山の中を捜索していた。今週に入って生存者の救出が報告されておらず、死者数がさらに増える懸念が高まっている。(c)AFP