【7月31日 東方新報】「アニメイベントに行く旅行」は、二次元文化に親しむ「00後」(2000年代生まれ)の新しい旅行スタイルとして定着している。2025年7月11日から13日まで、中国の動画配信大手・ビリビリ動画(bilibili)が上海市で開催するアニメ・ゲーム関連のイベント「BilibiliWorld(BW2025)」には、数十万人の「00後」や「05後」の若者たちが、二次元のバッジが付いた「痛バッグ」を背負って来場し、展覧会を楽しみながら観光をする予定だ。また、BW2025会場には「痛車」や「痛バス」が登場し、上海は二次元文化の底力を誇る「痛城」に変わる。あるプラットフォームのデータによると、BW2025が開催される週、上海の観光予約は前月比で35%増加し、全国各地から上海への鉄道チケット検索量は36%増加、航空券の予約数は前年同期比でほぼ50%の増加を記録した。さらに、BW2025会場周辺の人気の高評価ホテルでは、「夏休みの早期予約」の増加率がなんと475%に達したという。

「00後」や「05後」を中心にしたBW2025は、二次元文化に興味を持つ新しい若者層と、谷子経済(グッズエコノミー)に基づく新しい楽しみ方を組み合わせ、上海の夏の観光消費に差別化された新たな成長をもたらしている。データによると、2024年の夏の「00後」層の上海行きのピークは、BW2025の前日である7月10日に訪れると予測されている。上海行きの「00後」層の出発地としては、一・二線都市の割合が高く、三・四線都市の増加率が急速に伸びている。

BW2025が開催される会場である「上海国家会展センター」周辺3キロ以内のホテルは、特に若者に人気だ。上海虹橋睿景ホテル(国家会展センター店)の総支配人である李(Li)氏は、BW2025のチケット販売開始前後に、このホテルの予約がピークに達したことを語っている。BW2025が始まる2日前には、ホテルの部屋の稼働率が95%に達していた。特筆すべきは、昨年同時期と比較して、このホテルの美団(Meituan)が運営する美団旅行における「夏休みの早期予約」の増加率が475%に達したことだ。

3日間にわたるBW2025では、数十万の若者が上海に集まり、交通、宿泊、飲食、会場でその場で購入できる商品、レジャーなどの多様な消費を生み出している。このような多角的な体験が地元の消費を活性化させ、上海の観光業に新しい活力を与え、上海の小規模店舗にも新たな客層が訪れることとなる。

中国の調査機関「艾媒諮詢(iiMedia Research)」によると、2024年、中国の「二次元」ユーザー数は5.03億人に達している。また、シンクタンクの前瞻産業研究院(Qianzhan Industry Research Institute)のデータによれば、2024年の中国の二次元産業の規模は2700億元(約5兆5212億円)を超え、これはスマート家電やコーヒー産業などの消費カテゴリーを上回っている。中国は現在、世界最大の二次元市場を誇っている。

二次元の消費者はその特性から、食事、宿泊、交通、観光、購買、娯楽など多方面で消費を行っている。あるプラットフォームのデータによると、二次元に関連する商品を検索・購入するユーザーが最も多い都市は、上海市、重慶市(Chongqing)、北京市、成都市(Chengdu)、南京市(Nanjing)であり、「谷子店(アニメキャラクターグッズ店)」に関心を持つユーザーの多い都市は北京市、上海市、天津市(Tianjin)、成都市、深セン市(Shenzhen)で、「吧唧(アニメキャラクターの缶バッジ)」に関連するグッズを検索・購入するユーザーが多い都市は、北京市、成都市、上海市、長沙市(Changsha)、深セン市だ。上海は全国で最も二次元文化が浸透している都市であり、国内の二次元文化消費の新たな中心地として成長している。(c)東方新報/AFPBB News