【7月5日 AFP】イスラエルが占領するパレスチナ自治区ヨルダン川西岸のシンジル村で、イスラエル人入植者とパレスチナ人数十人が衝突した。この村では入植者による農地への攻撃が相次いでいることに抗議するデモが行われる予定だった。

AFP記者によれば、地元住民と活動家がデモを開始した後、入植者たちが村の丘に現れた。

入植者を追い払おうとパレスチナ人の若者たちが現場に急行し、丘のふもとに火を放った。これに対し入植者は丘の上から石を投げて反撃した。

地元のパレスチナ人はAFPに対し、入植者側も火を放ったと語った。

イスラエル軍の車両数台が現場に到着し、兵士らが空に向かって威嚇射撃を行ったため、パレスチナ人らは村へ撤退した。

シンジル村議員で弁護士のアンワル・ガフリ氏はAFPに対し、このような出来事は目新しいものではないが、ラマラのすぐ北に位置するこの地域ではここ数日、入植者による攻撃が激化していると語った。

ガフリ氏はデモ行進のきっかけについて、「入植者の集団がイスラエル軍の支援と承認を得て、民間人の土地を組織的に攻撃している」と説明。

「彼らは農民を襲い、作物を荒らし、パレスチナ人が自分の土地に近づいたり、近づこうとしたりするのを妨害している」と続けた。(c)AFP