中国高官、米国防長官を非難「紛争あおっている」
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【7月4日 AFP】ピート・ヘグセス米国防長官が同盟諸国に対し、中国に対抗するため軍事力を強化するよう求めたのを受け、中国共産党中央対外連絡部長を務める劉建超氏は3日、ヘグセス氏が「対立と紛争をあおっている」と非難した。
ヘグセス氏は、中国がアジアの勢力均衡を覆すために軍事力を行使する準備を進めていると警告し、同盟諸国に対し「軍事力による平和」の実現を求めた。
これに対し劉氏はヘグセス氏の発言は「覇権主義的な考え方」に当たると批判。
中国・北京で開催された世界平和フォーラムで、「彼が本当に望んでいるのは対話ではなく、軍事力だ」「彼があおっているのは平和と調和ではなく、対立と紛争だ」と述べた。
中国と米国は、戦略的に極めて重要な南シナ海における中国の広範な領有権主張、そして自国の一部だと主張する台湾を武力で併合する可能性排除しない姿勢をめぐり、長らく対立している。
劉氏は「中国政府はこれらの問題で決して譲歩しないと表明している」「中国人民は祖国の平和的統一に向けて全力を尽くすが、台湾の独立は決して認めない」と主張。
「米国はこの問題に関して中国の主権を尊重しなければならない」と続けた。(c)AFP