“美白”や“低刺激”をうたう日焼け止め、韓国消費者院が警告…体に悪影響の可能性も
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【07月02日 KOREA WAVE】韓国で市販されている一部の日焼け止め製品に、内分泌かく乱の懸念がある成分が含まれていることが明らかになった。また、実際には効果がないにもかかわらず、美白や老化防止、トラブルケアなどの機能性をうたっている製品もあり、消費者の注意が求められている。
韓国消費者院は、市販されている日焼け止め38製品を調査した結果、7製品について表示や広告の改善が必要であると発表した。
調査対象のうち、「アマルダ エントリー8.14サンクリーム(販売元:マレング)」「イノラボ カリフォルニア マルチプロテクションサンクリーム(販売元:イノコスマグローバル)」「ジェナベル レーザー スージング サンスクリーン(販売元:ジェナラボ)」「トニーモリー ザ モイスト グリーンティー 水分サンクリーム(販売元:トニーモリー)」の4製品には、紫外線遮断成分として4-メチルベンジリデンカンファー(4-MBC)が使用されていた。
4-MBCは紫外線を遮断する有機成分だが、体内で内分泌かく乱物質として作用する恐れがある。アメリカでは日焼け止め成分として4-MBCは承認されておらず、欧州連合(EU)では4%以下の使用に制限されていたが、安全性への懸念が提起され、来年から化粧品への使用が禁止されることになった。
しかし韓国では、4%以内の範囲で4-MBCの使用が認められている。特にこの4製品のうち「イノラボ」は、成分表に4-MBCの記載すらしていなかった。消費者院は、これらの製品を製造・販売する事業者に対し、4-MBCの使用中止を勧告した。4社は、4-MBCを使用しないか、代替成分に変更する予定である。
このほか、「シドムル ウルトラフェイス モイスチャライジング(販売元:シドムル)」と「エネスティ ニュー UVカット パーフェクト サンスティック(販売元:エネスティ)」の2製品は、美白や耐水性(ウォータープルーフ)などの機能性化粧品審査を受けていないにもかかわらず、その効果を強調していた。
また、「ボントゥリー ベリーエッセンス サンブロック(販売元:ボントゥリー)」「トニーモリー ザ モイスト グリーンティー 水分サンクリーム(販売元:トニーモリー)」「フロムリエ ビーガン EGF シカ ウォーター サンアンプル(販売元:イニットカンパニー)」の3製品は、客観的・科学的根拠なしに「トラブルケア」「低刺激」「刺激なし」といった表現を使用していた。
消費者院の関係者は「日焼け止めを使用する際は成分をよく確認し、客観的根拠のない効果を強調する広告に注意すべきだ」と呼びかけている。
(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News