イスラエルで人質解放求め抗議再開 イラン停戦後初
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【6月29日 AFP】イスラエル・テルアビブで28日、パレスチナ自治区ガザ地区に拘束されている人質49人の解放を求める抗議デモが行われた。
人質解放を求めるデモが行われたのは、イランとの12日間の武力衝突後で初めて。停戦が、ガザでの紛争終結と人質の解放に向けたはずみになることが期待されている。
イランとの衝突中は緊急の制限措置が発令され、これまで毎週開かれていた抗議デモは中断されていた。
テルアビブ中心部の「人質の広場」に集まったデモ隊は、イスラエル国旗や、2023年10月7日のイスラム組織ハマスによる越境攻撃で拘束された人質の写真を掲げ、解放を訴えた。
人質49人は約20か月にわたりガザで拘束されており、うち27人についてはすでに死亡しているとイスラエル軍はみている。
こうした状況を受け、ベンヤミン・ネタニヤフ首相政権への世論の圧力が高まっている。運動団体「人質・行方不明者家族フォーラム(HMFF)」は、「イランとの戦争は合意で終わった。ガザの戦争も同じように、全員を家に帰す合意で終わらせなければならない」とする声明を発表した。
一部のデモ参加者は、「トランプ大統領、ガザの危機を終わらせて。ノーベル賞が待っている」と書かれたプラカードを掲げ、ガザでの停戦と人質解放に向けた支援を呼びかけ、対イラン紛争での支援に感謝を示した。(c)AFP