編集長歴37年、米ヴォーグのアナ・ウィンター氏退任
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【6月27日 AFP】ファッション界で最も影響力のある人物とされる米誌「ヴォーグ」のアナ・ウィンター氏(75)が26日、37年間にわたって務めてきた編集長を退任した。
ヴォーグを傘下に置くメディアグループ「コンデナスト」によると、これまでも兼務してきたヴォーグのグローバル・エディトリアル・ディレクターとグループ全体のチーフ・コンテンツ・オフィサーの職にはとどまる。
英国人の父と米国人の母を持ち、英国で育ったウィンター氏は1988年、ヴォーグ編集長に就任。高級雑誌の全盛期に君臨し、トレンドを牽引する強力なメディアへと同誌を刷新した。
ウィンター氏の下、ヴォーグは世界的な読者層を獲得。潤沢な広告収入と高額の購読料に支えられ、モデル、デザイン、写真、ジャーナリズムに巨額の予算を投じることが可能となった同誌は、デザイナーやセレブ、ブランドの命運までを左右する存在となった。
またウィンター氏は長年にわたり、米ニューヨーク・マンハッタンで豪華絢爛なチャリティイベント「メットガラ」を主催。この催しは、ファッション、映画、政治、スポーツ界のスターが一堂に会する最高峰のファッションの祭典として知られている。
2003年のヒット小説および2006年の映画『プラダを着た悪魔』のモデルとされ、ファッションショーの最前列には常にボブカットがトレードマークのウィンター氏の姿があった。(c)AFP