仏極右ルペン氏、29歳側近に27年大統領選へ準備要請
このニュースをシェア
【6月26日 AFP】今年3月に公金横領罪で有罪判決を受けた、極右政党「国民連合(RN)」を実質的に率いるマリーヌ・ルペン氏が、2027年大統領選に向け、側近でRNの現党首であるジョルダン・バルデラ氏(29)に準備を要請した。
ルペン氏は25日発売の右派系週刊誌バルール・アクチュエルのインタビューで、「私は立候補できない可能性を受け入れた。ジョルダンが、バトンを引き継ぐ可能性を受け入れた」と語った。
ルペン氏は3月、欧州議会の公金を不正に受け取ったとして公金横領罪で有罪判決を受けた。5年間の被選挙権停止を言い渡され、次の大統領選への出馬は難しい状況となっている。
ルペン氏の後継者と広く見なされているバルデラ氏は、2022年にRN党首に就任。過去3度にわたって大統領選に出馬したルペン氏は、議会派閥の長に就いた。
バルデラ氏はSNSを使いこなし存在感をアピール、メディア受けも良好だ。能力に疑問が残るものの、急速に頭角を現しつつある。
ルペン氏に対しては、2026年夏に二審判決が言い渡され、有罪判決が覆されたり、刑が修正されたりすれば、出馬の道は残されている。(c)AFP/Erin Flanagan