【6月26日 AFP】ハンガリーは欧州連合(EU)大使やその職員に対し、28日にブダペストで行われるプライドパレードに参加しないよう警告した。AFPが25日に確認した書簡によると、警察がこのパレードを禁止した。

一方、パレードの主催者も書簡を送り、警察にはパレードを禁止する権限がないと主張し、予定通り実施すると宣言した。

2010年にオルバン・ビクトル首相が政権に復帰して以来、ハンガリーは「子どもの保護」の名の下にLGBTQの権利を制限する一連の法律を制定し、国内およびEUから批判を受けている。

警察は先週、国内最大のプライドパレードのブダペストでの開催を禁止したが、ブダペスト市長が禁止に反発した。警察には市が主催するイベントを禁止する権利がないと述べ、予定通り実施すると宣言していた。

24日付のベンツェ・トゥゾン法相が署名した書簡には「法的状況は明確だ。プライドパレードは法的に禁止された集会であり、当局によって禁止されたイベントに参加する者は違反を犯す」と記されており、EU大使に対し職員らに適切に通知するよう求めている。

欧州議会の数名の議員はすでに、パレードに参加する意向を示している。

参加者には最大500ユーロ(約8万5000円)の罰金が科される可能性がある。

EUのウルズラ・フォンデアライエン欧州委員長はXに「ハンガリー当局にブダペストプライドの開催を許可するよう要請する」と投稿し、主催者や参加者を罰しないよう求めた。(c)AFP