NATO防衛費増額、トランプ氏の機嫌取りではない 独首相
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【6月25日 AFP】ドイツのフリードリヒ・メルツ首相は、24日に始まった「歴史的な」北大西洋条約機構(NATO)首脳会議で加盟国が防衛費増額を表明するのは、ドナルド・トランプ米大統領を喜ばせるためだけのものではないと強調した。
メルツ氏は開催地のオランダ・ハーグへ出発する前にドイツ議会で防衛費増額について、「一部の人が主張するように、米国とその大統領の願いを聞くためではない」と主張。
「われわれは、自らの観察と確信に基づいて行っている。とりわけロシアは、欧州全域で安全と自由を積極的かつ攻撃的に脅かしている」「ロシアがウクライナを越えて戦争を続けることを恐れなければならない」と付け加えた。
トランプ氏が米国のNATOへのコミットメントをめぐってあいまいな発言を繰り返し、他の加盟国も国内総生産(GDP)の5%に引き上げるよう求めていることから、今回のサミットはトランプ氏の機嫌取りに重点が置かれていると見られている。(c)AFP