【6月23日 AFP】中国は23日、イランとイスラエルの戦闘が11日目に突入する中、両国に対して事態の沈静化を促し、「戦争の波及」を回避するよう求めた。

中国外務省の郭嘉昆報道官は、「中国側は、紛争当事者に対し、状況が繰り返しエスカレートするのを防ぎ、戦争の波及を断固として回避し、政治的解決の道に立ち返るよう求める」と述べた。

米軍は週末、イランの核施設3か所に地下貫通型爆弾「バンカーバスター」を投下。イランが報復を宣言する中、23日朝もイランとイスラエルによる空爆の応酬は続いた。

マルコ・ルビオ米国務長官は22日、中国に対し、イランが米国による核施設攻撃を受けて重要な貿易ルートであるホルムズ海峡を封鎖するのを阻止するよう求めた。

中国側は23日、イランとイスラエルの戦闘が世界経済に悪影響を及ぼすことを防ぐため、国際社会はもっと努力すべきだと主張した。

郭氏は「重要な国際貿易ルートであるペルシャ湾とその周辺海域の安全と安定を維持することは、国際社会の共通の利益である」と強調。「中国は国際社会に対し、紛争の緩和を促進し、地域の不安定化が世界経済の発展に大きな影響を与えるのを防ぐために、よりいっそうの努力を呼びかける」と述べた。(c)AFP