モンスーン愛するインド人、異国の砂漠で雨を追う UAE
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【6月20日 AFP】アマチュア気象学者のムハンマド・サジャドさん(35)は10年前、インドからアラブ首長国連邦(UAE)に移住した。その際、故郷ケララのモンスーンを恋しく思い、砂漠で雨を見つけるという果敢な探求を始めた。
不動産業を本業とするサジャドさんは、衛星画像、気象データ、その他のハイテクツールを駆使し、砂漠の国UAEで降雨の可能性がある場所を追跡。モンスーンを懐かしむ他のインド人と共に、雨と雲を追いかけている。
「2015年にUAEに来たとき、ケララではモンスーンのピークだった」というサジャドさんは、気候の変化に適応するのに苦労したという。「それでUAEの雨について調べ始め、夏にも雨が降ることを知った」
サジャドさんはインスタグラムで13万人のフォロワーを持つアカウント、「UAEの天気予報士(UAE Weatherman)」を運営し、毎週、雨が降る可能性のある時期と場所の予想を公開している。
また、雨を求めて砂漠へ行く「雨の遠征」の映像を定期的に投稿。「雨を恋しがっているすべての雨好きたち」をつなげたいと願っている。
今月初め、サジャドさんは約100台の車両の先頭に立ち、シャルジャ首長国から砂漠へ向かった。雨は「降るかもしれないし、降らないかもしれない」。だが、降ったときは「素晴らしい瞬間」となる。