【6月22日 CGTN Japanese】中国の東北部にある黒竜江省ハルビン市と遼寧省大連市を結ぶ「哈大高速鉄道」が2012年12月1日の開通から今年6月17日までの間に、輸送した旅客数が延べ10億人(乗り継ぎ、直通を含む)を超えました。

 世界初の極寒地を走る高速鉄道として、哈大線では冬と夏の最大気温差が70度を超えます。中国鉄道瀋陽局は先例がない中、長年にわたり自主的に模索を続け、極寒地を走る高速鉄道の運営とメンテナンス技術を全面的に掌握し、路床の「凍結ヒービング(寒冷地で土壌中の水分が凍結して地面が持ち上がる現象)」の課題を解決し、厳寒や降雪という気候に対応した安全な運営システムを構築しました。

 哈大線を走る高速列車はマイナス30度の厳寒の中を時速300キロで走行するため、車両の保守と点検には大きな課題が伴います。中国鉄道ハルビン局は専門のプロジェクトチームを設置して融氷除雪装置やインテリジェント保守ロボットなど、一連のインテリジェント化・ハイテク化設備を開発して、列車の保守効率と保守基準に取り組みました。

 哈大線は開通後10年以上にわたる運営を通じて、電子チケットの導入、携帯電話による食事の予約、オンラインでの座席選択など一連のサービスを全面的に提供しています。また、中国全土の高速鉄道網との統合を進め、年内には瀋陽と長白山を結ぶ「瀋白高速鉄道」と接続し、瀋陽、長春、大連などの東北都市を中心とした「2時間経済圏」、または東北の各主要都市から北京までの「3時間ビジネス圏」の形成が予定されています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News