中国とモンゴル間の2本目の国際鉄道路線の建設が本格化
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【6月20日 CGTN Japanese】中国の内蒙古自治区にあるガンツモド(甘其毛都)からモンゴルのガショーンソハイトを結ぶ国境横断鉄道橋の最初の杭基が15日、順調に掘削されました。これは中国とモンゴルを結ぶ2本目の国境横断鉄道の本線工事が実質的な施工段階に入ったことを意味しています。
この中国とモンゴル間の国境横断鉄道プロジェクトは、1956年に内蒙古自治区のエレンホト(二連浩特)とモンゴルのザミンウドを結ぶ鉄道が開通して以来、70年近くぶりに建設される国境を越える2本目の鉄道線です。中国の国内区間は国家能源集団が投資して建設し、モンゴルの区間はモンゴルの鉄道会社タブン・トルゴイが投資と建設を担当しています。双方はこの越境鉄道の建設について、「統一設計、各自建設、一回連結」の方針を明確にしました。同鉄道線は中国側から見て、内蒙古自治区バヤンノール市内にある通関所のガンツモドで国境外に出て、モンゴルのガショーンソハイト通関所を経て、同国のオムンゴビ県内のガショーンソハイト駅に通じます。全長は約9.9キロで、2027年に開通する予定です。
工事の施工を担当する中国鉄建大橋局の責任者によれば、今回施工する国境を越えた鉄道橋の中国区間は全長約760メートルで、建設場所はゴビ砂漠内を通るため、年間を通じて強風と砂塵(さじん)が多発する極端な条件下での作業の安定性と安全性が求められるなど、施工の難度は非常に高いとのことです。
同プロジェクトの前期関連工事である甘泉鉄道はすでに開通して列車が運行しています。工事完成後には甘泉鉄道とモンゴル南部の鉄道の連結を実現し、両国間の貿易規模がさらに拡大し、沿線にある両国のインフラの相互連結と経済貿易の往来がいっそう促進され、中国とモンゴルの国境を越えた物流や産業パーク、国境貿易サービスなどの飛躍的進展が期待されています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News