【6月18日 AFP】米東部マサチューセッツ州ボストンの連邦地裁判事は17日、ドナルド・トランプ大統領がホワイトハウスに復帰して以来中断されていた、トランスジェンダーの人々がパスポートの性別欄に「X」と表記することを再開するよう命じた。

トランプ氏が1月、性別は「生物学的な男女」のみを認めるとする大統領令に署名したのを受け、国務省はパスポートの性別欄については男性と女性のみ認められるとし、第3の性別である「X」の表記を容認する政策を終了した。

それに対し、ボストンの連邦地裁のジュリア・コビック判事は4月、仮差し止め命令を出したが、判決は政府をパスポート政策で訴えた6人のトランスジェンダーおよびノンバイナリーの人々にのみ適用された。

国務省は13日、これに控訴した。

しかしコビック判事は17日、同省に対し、4月判決を政策変更の影響を受けたすべてのトランスジェンダーおよびノンバイナリーの米国人に拡大し、「X」表記のパスポートの発行を再開するよう命じた。この判断は、本案判決もしくは上訴審の判断が出るまで適用される。(c)AFP