中国、ICBM発射実験を矮小化 NZ機密文書
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【6月18日 AFP】AFPが入手した機密文書によると、中国は2024年に太平洋上で実施した核兵器を搭載可能なミサイル発射実験について、重要でないように見せかけることで外国政府を欺こうとしたと、ニュージーランドの外交官らが非公式に警告した。
中国人民解放軍で戦略ミサイルを運用する精鋭部隊「ロケット軍」は2024年9月、フランス領ポリネシア近くの公海に向けて模擬弾頭を搭載した大陸間弾道ミサイルを発射し、南太平洋を戦慄(せんりつ)させた。
AFPが入手したブリーフィングノートには、この奇襲発射を受けてニュージーランド政府が深刻な懸念を抱いていたことが示されている。中国はこれを「定例の実験」として片付けた。
文書によると、中国が公海上に向けて長距離ミサイルを発射したのは40年以上ぶり。中国の強力な核攻撃能力を露骨に思い知らせるものとなった。
ニュージーランドの高官らは同国外相に宛てたメモで、「中国がこれを『定例の実験』と表現していることを懸念している」と指摘。
「これは定例のものではない。中国は40年以上もこの種の長距離ミサイル発射実験を行っていない」「われわれはこの実験が繰り返されるのを望まない」と続けた。
中国軍は、この実験を「軍事訓練のための正当かつ定例の計画」と呼び、重要でないように見せた。
舞台裏では、ニュージーランドの外交官らが中国の「誤った解釈」を非公式に非難。
ブリーフィングノートの一つには、「中国が太平洋でこのような行動をとるのは数十年ぶりのことであり、重大かつ憂慮すべき事態だ」と記した。
AFPはニュージーランドの公的情報法に基づき、昨年9~10月に作成された、大幅に黒塗りされた文書へのアクセスを申請した。
これらの文書は、外交または国家安全保障に影響を及ぼす政府情報を保護するため、「制限付き」に分類されていた。(c)AFP