【6月18日 CGTN Japanese】中国の中央銀行である中国人民銀行は16日、公式サイトで「中央銀行手形発行公告」を発表し、香港で18日に2025年第4期中央銀行手形6カ月物300億元(約6000億円)の入札・発行を実施すると明らかにしました。データによると、香港で発行された6カ月物200億元(約4000億円)の中央銀行手形が今月満期になるとのことです。

 中国人民銀行は2018年11月、香港での人民元中央銀行手形の発行を開始し、その後発行スケジュールは比較的固定され、基本的に年8回発行、3種類の期限で計12期に及んでいます。香港での中央銀行手形の定期発行は、香港の高い信用格付けの人民元金融商品を豊富にし、香港の人民元利回り曲線を改善する上で重要な役割を果たしてきました。

 これまでの発行状況を見ると、香港で発行された中央銀行手形は国内外のさまざまなタイプの投資機関から広く歓迎され、入札倍率は通常2倍以上で、人民元と中国経済に対する信頼が示されています。

 香港のオフショア人民元市場の発展に伴い、香港で発行された中央銀行手形の残高も着実に増加しており、2022年末が800億元(約1兆6000億円)、2023年末が1100億(約2兆2000億円)、2024年末が1400億元(約2兆8000億円)で、一部の専門家は今年の残高もさらに増加する可能性があると予測しています。今年1月から2月にかけて、香港で中央銀行手形が大量に発行され、単発発行量も過去最高を更新しました。その後3月と5月に満期到来分が継続発行され、残高は1300億元(約2兆6000億円)とやや下がりました。今回発表された6月の発行量は満期到来分より100億元(約2000億円)多く、発行後の中央銀行手形の残高は昨年末と同水準になる見込みです。(c)CGTN Japanese/AFPBB News