反トランプデモ取材中のAFPカメラマン、ゴム弾で顔面負傷 LA
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【6月17日 AFP】米カリフォルニア州ロサンゼルスで、ドナルド・トランプ政権が不法移民を標的にするよう命じた米移民・税関捜査局(ICE)の摘発に端を発する抗議デモを取材していたAFPカメラマンが、治安部隊にゴム弾で顔と脚を撃たれて負傷した。16日時点で、快方に向かっている。
同カメラマンは、全米で反トランプデモが行われた14日、ロサンゼルスで抗議活動を取材していた。その際、デモ隊を解散させようとした治安部隊にゴム弾を2発撃たれて顔と脚を負傷。病院での治療を余儀なくされた。
ロサンゼルス警察は、このカメラマンにゴム弾を撃ったことは認めていないが、集会は違法だと参加者に呼び掛けて排除を試みたと説明。
「解散命令に従わず、その場を離れない人々を排除するため、非致死性弾を使用した」とAFPに主張した。
同じくデモの警備に当たっていたロサンゼルス郡保安局は、事件の際の映像を確認中だとした上で、「保安局員が関与していたかどうかは定かではない」と付け加え、「意図的に報道関係者を標的にする行為は容認しない」との考えを示した。
抗議デモの取材中、他のジャーナリストも負傷しており、英ガーディアン紙は、同国のカメラマンが7日に非致死性弾で脚を撃たれ、緊急手術を受けたと報じた。
オーストラリアの記者は8日、テレビでの生放送中に脚をゴム弾で撃たれた。事態を受け、アンソニー・アルバニージー首相は非難を表明した。
ニューヨーク・ポスト紙は、同じく8日にデモ隊と治安部隊が衝突した際、同紙のカメラマンがゴム弾で頭を撃たれたと報じている。(c)AFP