メキシコ最高裁長官に先住民出身弁護士アギラル氏
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【6月16日 AFP】メキシコの選挙管理委員会は15日、同国で今月初めて行われた裁判官選挙で最高裁判事の一人に選出された先住民ミシュテカ出身の弁護士ウーゴ・アギラル氏を最高裁長官として認定した。
メキシコではオブラドール前政権による司法改革の一環として世界で初めて、全てのレベルの裁判官、計880人超を国民投票で選ぶ司法選挙が今月1日に実施された。
最高裁長官に就くアギラル氏は、スペイン語と出身言語のミシュテカ語で証書を受け取った。同じく先住民出身のクラウディア・エスピノ選管委員長もタラウマラ語で話しかけた。
現在、中南米で最も注目されている先住民指導者の一人とされるアギラル氏は「私たちの言葉、要求、そして存在そのものさえもが嘲笑や差別の対象となっていた時代は、過去のものとなった」と述べた。
メキシコ最高裁は9月1日から9人の判事で構成され、その過半数が与党モレナ党寄りとされる。
クラウディア・シェインバウム大統領は今回の司法選挙を、汚職にまみれた裁判制度を改革する民主的手段として擁護している。だが、司法の独立が損なわれ、より多くの裁判官が犯罪勢力の影響を受けやすくなり、与党の権力を強化する制度だとの批判も上がっている。
選管によると、登録有権者約1億人のうち司法選挙で投票したのは約13%にとどまった。(c)AFP