中国初の再生商品先物取引が正式に上場
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【6月12日 CGTN Japanese】中国証券監督管理委員会(CSRC)の承認を経て、鋳造アルミニウム合金先物取引が10日午前、上海先物取引所で取引開始されました。また同日午後、鋳造アルミニウム合金オプション取引も同取引所で取引開始されました。これは中国初の再生商品先物取引とオプション取引が正式に上場されたことを意味しています。
鋳造アルミニウム合金は廃アルミニウムを主原料とし、銅、シリコンなどと溶融した後、鋳造プロセスを経て半製品や部品を生成するアルミニウム合金であり、自動車、オートバイ、機械設備などの分野に広く応用されており、中国が強力に推進している資源循環利用産業、再製造産業です。
鋳造アルミニウム合金1トン当たりの炭素排出量は、電解アルミニウムに比べて96.4%削減され、「グリーンメタル」と称されています。自動車のエンジン気筒、バイクのホイールハブ、携帯電話の筐体にも使われています。中国の鋳造アルミニウム合金の生産能力は2024年には約1300万トン規模で、生産量は約620万トンに達し、世界最大の鋳造アルミニウム合金の生産・消費国となっています。
上海先物取引所の魯東昇総経理は、「中国初の再生可能商品先物・オプション商品として、鋳造アルミニウム合金先物とオプションを上場し、先物市場の機能的役割を生かすことで、中国の非鉄金属業界のグリーン・低炭素モデルチェンジを後押しすることができる」と述べました。(c)CGTN Japanese/AFPBB News