【6月11日 東方新報】全国乗用車市場信息聯席会(CPCA)は5日、2025年5月の中国国内における新エネルギー乗用車(NEV)の小売販売台数が105.6万台に達し、前年同月比で30%増加したと発表した。

 5月1日から31日までの全国の乗用車小売販売台数は193万台で、前年同月比13%増、前月比10%増となり、年初からの累計小売販売台数は880.2万台で、前年同期比9%増となった。

 同期間の乗用車メーカーの卸売台数は232.9万台で、前年同月比14%増、前月比6%増。年初からの累計卸売台数は1079.7万台で、前年同期比12%増となった。

 新エネルギー乗用車市場においては、5月の小売販売台数が105.6万台で、前年同月比30%増、前月比14%増。新エネルギー車の小売市場浸透率は53.5%に達し、年初からの累計小売販売台数は438万台で、前年同期比34%増となった。

 同期間の新エネルギー乗用車のメーカー卸売台数は124万台で、前年同月比37%増、前月比9%増。新エネルギー車のメーカー卸売市場浸透率は54.2%に達し、年初からの累計卸売台数は522.1万台で、前年同期比41%増となった。

 全国乗用車市場信息聯席会は、国家の消費促進政策と多くの省市の地方政策の推進により、春季の自動車展示会などのオフラインイベントが市場の雰囲気を活性化させ、人びとの関心を集めていると指摘した。4月には新車の発売が活発で、メーカーによる「一律価格」戦略や「無金利」自動車ローンなどのプロモーション活動が継続されている。最近では、インテリジェント運転支援機能の普及が販売促進に一定の効果をもたらしており、多くのメーカーが「旧車から新車への買い替え」政策の機会を活用し、メーカー側での下取りや廃車補助を提供しており、良好な効果を上げている。

 また、全国乗用車市場信息聯席会は、今年の「労働節(メーデー)」連休中の自動車旅行の人気がさらに高まり、個人所有車やレンタカーによる旅行など、個性的で低コストの移動手段が多くの人びとの選択肢となっていると述べた。電気自動車のインテリジェント運転支援機能がより多くの運転の楽しさをもたらし、インテリジェントキャビンの独立した空間体験が楽しめるようになり、徐々に成熟し自信を持った新エネルギー車のユーザーの充電習慣が、大型連休を利用して実地で充電インフラの整備状況を確認することができ、新エネルギー車の消費意欲の向上や、従来のガソリン車の消費者の転換への懸念を解消するのに役立っている。5月の乗用車市場の小売販売の動向は引き続き安定した傾向を維持している。(c)東方新報/AFPBB News