【6月10日 AFP】世界中で人気を集めるK-POPグループ「BTS(防弾少年団)」のメンバー、RM(アールエム)さんとV(ブイ)さんが10日、1年半の兵役を終えて除隊し、活動再開の期待を抱いたファンを熱狂させている。

北朝鮮との緊張関係が続く韓国では、30歳未満の健康な男性全員に18か月以上の兵役が義務付けられている。BTSのメンバー7人は2022年以降、兵役に就き、「活動休止」を発表していた。

除隊後に基地付近の競技場で会見を行ったRMさんは、「正直言って、つらく苦しい時もたくさんあった。でも、入隊してみて、私たちの代わりにたくさんの人がこの国を守ってくれているということを痛感した」と語った。

Vさんは、兵役は「心身ともにリセットし、立て直すための時間だった」と振り返り、「今は、一刻も早くARMY(BTSのファン)のところに駆け付けたいと心から思っている」と話した。

除隊後にやりたいことを聞かれると、2人とも「パフォーマンスをすること」と回答。

RMさんは、「今一番やりたいのは、また演奏することだ」「みんなでニューアルバムの制作に励み、できるだけ早くステージに戻れるようにしたい」と続けた。

最初に入隊したジン(JIN)さんとジェイホープ(J-HOPE)さんは既に除隊しており、今週中にはさらにジミン(Jimin)さんとジョングク(Jungkook)さんも除隊予定。また、兵役義務を履行するため、社会服務要員としての勤務を続けているシュガ(SUGA)さんも、今月21日には除隊を予定している。

メンバー全員は2023年に所属事務所「HYBE(ハイブ)」と新たな契約を結んでおり、アナリストは、シュガさんの除隊を経て、メンバーはBTSとして活動を再開するとみている。

BTSの活動再開は、K-POP業界全体、特にHYBEにとってはプラス材料となるとみられる。

現在、インサイダー取引疑惑でHYBE会長に対する捜査が進められ、最近も家宅捜索が行われたにもかかわらず、アナリストによれば、HYBEの株価は上昇しており、6月9日までの1週間で10%上昇した。(c)AFP