ファンク・ミュージックの先駆者、スライ・ストーンさん死去 82歳
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【6月10日 AFP】ファンク・ミュージックの巨匠で先駆者だった米国のミュージシャン、スライ・ストーンさんが死去した。82歳。家族が9日、発表した。1960年代に公民権運動に影響を受けたソウルミュージックの爆発的なブームをけん引し、影響力のあるアルバムを生み出したが、薬物依存症にも陥っていた。
「スライ&ザ・ファミリー・ストーン」は、ロック界初の人種・性別混合編成バンドで、マルチプレーヤーのストーンさんがフロントマンを務めた。
慢性閉塞性肺疾患(COPD)などの健康問題で長い闘病生活を送っていたが、家族は声明で、「3人の子どもと家族、親友に囲まれて安らかに息を引き取った」と発表した。
ステージ上でのエネルギッシュなパフォーマンスやキャッチーなフック、そして偏見を非難する歌詞で、ストーンさんはスーパースターとなった。
わずか5年のうちに、1968年のバンド初のヒット曲「Dance to the Music」やチャートで1位を獲得した「Everyday People」、1970年代のR&Bの傑作「If You Want Me To Stay」など、米国と世界中の音楽に影響を与える曲を残した。
しかし、1970年代初頭に表舞台から姿を消し、やがてバンドも解散。時折、コンサートツアーを行い、テレビに出演し、2006年のグラミー賞授賞式でバンドの再結成を果たしたが、いずれも往年の精彩を欠いていた。
だが、多くの人にとって、ストーンさんは未来のサウンドを創り出す音楽の天才だった。
ファンク界のレジェンド、ジョージ・クリントンさんはCBSニュースで、長年の友人だったストーンさんのステージでのパフォーマンスについて、「ビートルズの黒人版を見ているようだった」と振り返った。
「ストリートと教会の感性、そしてモータウンの要素を持っていた」「彼は、こうしたすべてを、一人の人間の中に併せ持っていた」と語った。(c)AFP