英、労働者750万人のAIスキル向上計画発表へ
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【6月9日 AFP】英国のキア・スターマー首相は9日、グーグル、マイクロソフト、アマゾンなどの大手IT企業と連携し、労働者750万人に人工知能(AI)スキルを習得させる計画を発表する。大手IT各社は今後5年間で企業向けに研修素材の無償提供を約束している。
また学校の授業や地域社会にAI教育を導入する「テックファースト」計画の一環として、中等教育の生徒100万人のテクノロジー能力育成を支援するため、1億8700万ポンド(約366億円)を投じる方針も明らかにする。
英首相官邸が事前に発表した発言抜粋によると、スターマー氏は「私たちは今、AIの力を次世代の手に委ねようとしている。彼らが未来に形づくられる側ではなく、未来を形づくる側になるためだ」と述べる予定。
英国のAI産業の市場規模は720億ポンド(約14兆円)と評価されており、2035年までに8000億ポンド(約156兆円)を超えると予測されている。また政府統計によると、AI産業はその他の経済界の30倍の速さで成長しており、現在6万4000人以上が従事している。
労働者向けのAI研修は、チャットボットや大規模言語モデルを使用した生産性向上に焦点を当てるとしている。(c)AFP