トランプ氏は「うそに毒されている」 ベネズエラ大統領
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【6月6日 AFP】南米ベネズエラのニコラス・マドゥロ大統領は5日、ドナルド・トランプ米大統領がベネズエラに関する「うそに毒されている」と主張した。
トランプ氏が19か国からの入国禁止・制限の一環として大半のベネズエラ人の米国渡航を禁止したのを受け、マドゥロ氏は国営テレビで「ベネズエラ関するうそにこれ以上毒されないでほしい。彼らは毎日、うそであなたを毒している」と訴えた。
トランプ氏の宣言は、「外国のテロリストやその他の国家安全保障上の脅威」から米国を守る必要性を改めて強調。
これに対しベネズエラ側は、危険な渡航先はむしろ米国の方だと反論した。
独裁体制を敷く左派のマドゥロ氏は、トランプ氏がベネズエラについて、顧問たちに「だまされている」と認識しているため、トランプ氏本人に直接呼び掛けたと説明。
「私たちは善良な国民だ。中傷キャンペーンやうそは、もうたくさんだ」と続けた。
トランプ氏は1月に大統領に復帰して以来、ベネズエラを注視している。トランプ政権はベネズエラに対する石油制裁を強化し、数百人のベネズエラ人移民を中米エルサルバドルの過酷なギャング用の刑務所に移送し、ベネズエラから米国に避難している30万人以上の滞在や労働を許可する一時保護資格(TPS)を取り消した。(c)AFP