グリーンピース、コカ・コーラに抗議 年間1200億本のペットボトル生産で
このニュースをシェア
【6月6日 AFP】国際環境NGOグリーンピース・アフリカは世界環境デーの5日、米飲料大手コカ・コーラの南アフリカ・ヨハネスブルク事業所前で抗議デモを行い。同社が使い捨てペットボトルを年間1200億本生産していると主張し、プラスチック汚染を削減するため、瓶や缶を使用するよう強く求めた。
グリーンピース・アフリカの活動家たちは事業所前に「キャップ・イット・コーク」というスローガンが書かれた巨大なボトルキャップを設置した。
同NGOは、コカ・コーラが6年連続で世界最大のプラスチック汚染企業になっていると主張している。
グリーンピース・アフリカのヘレン・カハソ・デナ代表はAFPに対し、「コカ・コーラは使い捨てペットボトルを年間1200億本生産している。そして、そのほとんどは最終的に環境と海洋生態系に流れ込んでいる」と指摘。
「だから、私たちはきょう、事業所前で、プラスチック生産の削減、詰め替えと再利用への投資、そして瓶や缶といった他の持続可能な容器への投資を確実にするよう訴えている」と続けた。
デナ氏は、コカ・コーラのプラスチックリサイクルを推進しているとの主張は「グリーンウォッシング(環境に配慮しているように装うこと)」だと主張。「リサイクルされるのはわずか9%程度であることは把握している。プラスチックの大部分は最終的に環境に放出される」と続けた。
同NGOはまた、コカ・コーラに対し、プラスチック生産量の上限設定を優先事項とする世界プラスチック条約の締結に向けた取り組みを支持するよう強く求めた。
グリーンピース・アフリカは、プラスチックの99%以上が化石燃料由来であり、プラスチック生産と気候危機は直接結びついていると訴えた。(c)AFP