マスク氏、スペースX宇宙船の「退役」表明 トランプ氏の脅しに対抗
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【6月6日 AFP】米宇宙開発企業スペースXのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は5日、ドナルド・トランプ米大統領に政府とマスク氏との契約を打ち切ると脅されたのを受け、同社の宇宙船ドラゴンの「退役」を開始すると表明した。有人宇宙船クルードラゴンは、米航空宇宙局(NASA)の飛行士を国際宇宙ステーション(ISS)に移送するのに不可欠となっている。
マスク氏はX(旧ツイッター)に「トランプ大統領が政府と私との契約を打ち切ると表明したのを受け、スペースXは直ちにドラゴン宇宙船の退役を開始する」と投稿した。
これに先立ち、トランプ氏とマスク氏の約1年にわたる政治的同盟が劇的な形で崩壊し、両者はソーシャルメディア上で公然とののしり合いを繰り広げていた。
クルー・ドラゴンは、ファルコン9ロケットに搭載されて打ち上げられ、海面に着水するガムドロップ型のカプセルで、現在、49億ドル(約7020億円)を超える契約に基づきISSへの飛行士の移送が承認されている唯一の米国製宇宙船となっている。
その派生型であるカーゴ・ドラゴンは、その名の通り、物資を輸送する。(c)AFP