日本刀に似た刃物で少年の首「ほぼ切断」 英襲撃事件の公判で検察説明
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【6月5日 AFP】英ロンドンの裁判所で4日、スペインとブラジルの二重国籍を持つ男が、通学途中の少年を日本刀に似た刃物で殺害したとされる事件の公判が行われた。少年は、首をほぼ切断された状態だったとされている。
マルカス・アルドゥイーニ・モンソ被告(37)は昨年4月、ロンドン北東部ヘイノートで、20分間にわたって次々に人を襲い、ダニエル・アンジョリンさん(14)への殺人罪と4件の殺人未遂罪、加重住居侵入罪と刀剣類所持罪に問われている。事件は英国に衝撃を与えた。
モンソ被告は昨年4月30日午前6時51分、運転していたバンで歩行者に突っ込んだ。この男性が近くの庭まではね飛ばされると、車から飛び出して日本刀に似た刃物で首に切り付けたとされる。
その後、再びバンに乗り込んで車を走らせ、ヘッドホンを付けて通学途中だったアンジョリンさんを襲ったとされる。
公判での検察の説明によると、アンジョリンさんは「首をほぼ切断された状態」だった。
その後、モンソ被告は、路地を追い掛けてきた女性の警察官を刀で3回切り付けたとされる。
さらに、付近の民家に逃げ込み、2階の寝室で寝ていた夫婦を襲撃。この家の娘が目を覚まして泣き始めると、再び外に逃げ出し、別の警察官を刀で切り付けたところを取り押さえられた。
モンソ被告は罪状を否認。
取り調べでは、事件を映画『ハンガー・ゲーム』に例えながら、「自分の中でたくさんの人格が広がっている」と話し、そのうちの一つは「プロの暗殺者」だと主張した。
警察は、襲撃事件の前にモンソ被告が猫を残虐に殺していたことも突き止めている。(c)AFP