ホワイトハウス、「ハマス信じた」と報道批判 英BBCは反論
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【6月5日 AFP】英BBCは4日、パレスチナ自治区ガザの配給所近くで避難民が殺害された事件をめぐる報道について、ホワイトハウスから「ハマスの言葉を信じた」と批判されたのに対し、「報道には自信を持っている」と反論した。
ガザの民間防衛機関によると、ラファにある米国支援の配給所の近くで1日、イスラエル軍の発砲により少なくとも31人が死亡した。同軍は配給所やその周辺で民間人に発砲したことを否定。同軍と配給所の管理者は共に、イスラム組織ハマスが虚偽のうわさを流していると主張した。
この事件について、ホワイトハウスのキャロライン・レビット報道官は3日、BBCは事件に関する報道を「訂正し、取り下げる必要があった」と述べた。「政府は報道を把握しており、現在、真偽を調査中だ。残念ながら、一部メディアとは異なり、われわれはハマスの言葉を真に受けていない」とも語った。
これに対しBBCは、「映像を確認した後に記事を取り下げたという(ホワイトハウスの)主張は完全に間違っている。われわれは記事を取り下げておらず、ジャーナリズムに自信を持っている」と反論。見出しによって死亡者数が異なるのも「完全に通常の」報道手法であり、「1日中、さまざまな情報源から最新集計が入ってくるたびに更新される」ためだと説明した。
国際赤十字委員会(ICRC)は、ラファの野戦病院が179人を受け入れ、そのうち21人について、到着時に死亡が確認されたとしている。(c)AFP