【6月4日 AFP】アダルトサイトの運営会社アイロ(Aylo)は4日、フランスの利用者を対象に、同社のサイト「ポルノハブ(Pornhub)」と「ユーポルノ(Youporn)」にアクセスした際、同国の年齢確認要件に対する批判メッセージが同日から表示されると発表した。

アイロの親会社であるカナダの投資会社、エシカル・キャピタル・パートナーズのバイスプレジデント、ソロモン・フリードマン氏は3日、ビデオ会議で記者団に対し、そうしたメッセージを表示することで、アイロは「フランス人に対して、フランス法がどれほど危険で、プライバシーを侵害する恐れがあり、実効性がないかを直接伝える」と説明した。

フランスは今年、すべての成人向けウェブサイトを対象に、クレジットカードや身分証明書などでユーザーの年齢を確認する要件を段階的に導入した。

運営者はプライバシー保護のため、プラットフォーム自体がユーザー情報を閲覧できないようにする「ダブルブラインド」方式を選択できるようにしておく必要がある。

これについてアイロは、個人情報をハッキングや漏えいのリスクにさらす非効果的なメカニズムだと主張。規制はアダルトサイトではなく、マイクロソフトのウィンドウズやアップルのiOS、グーグルのアンドロイドといったオペレーティングシステム(OS)の開発者を対象とすべきだとしている。(c)AFP