【6月1日 AFP】ピート・ヘグセス米国防長官は5月31日、中国がアジアの勢力均衡を覆すために軍事力を行使する「準備を着実に進めている」と警告した。これに対し、中国は強く反発している。

ヘグセス氏はシンガポールで開催されたアジア安全保障会議(シャングリラ会合)で、「中国がもたらす脅威は現実であり、差し迫っている恐れがある」と語った。

さらに、中国は「インド太平洋の勢力均衡を変えるために軍事力を行使する準備を進めていると考えられる」と主張。中国軍は台湾侵攻の能力を構築し、「本番に向けたリハーサルを行っている」と警告した。

中国外務省はこれに対し、「米国側に厳重に抗議した」と述べ、特に台湾に関する発言に強く反発。「米国は中国を抑制するための交渉材料として台湾問題を使おうとすべきではなく、火遊びをしてはならない」とした。(c)AFP/Ty McCormick and Isabel Kua